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教えよう[中学校編] - タグラグビーとは?

教えよう[中学校編]

タグラグビーとは?

タグラグビーは、1990年代のはじめにイギリスのデボン州で生み出された新しい形のラグビーです。

私たちがよく知っているラグビーは1チーム15人で行われ、「タックル」に象徴される激しい身体接触が特徴です。
この他にも、2016年のリオデジャネイロ五輪から男女ともに正式種目となった7人制ラグビー、また、2000年のシドニーパラリンピックから公式種目になっているウィルチェアーラグビーも、プレーヤー同士のぶつかり合いが大きな特徴です。

これらと違ってタグラグビーは、タックルをはじめとする身体の接触プレーを一切排除しているため、誰でも安全に楽しむことができるボールゲームです。

2008年の学習指導要領の改訂で、小学校における体育授業の例示種目として指導要領解説に掲載されて以降、そのよさが多くの学校で認められ、現在では50%を超える数の小学校の体育授業で教えられるようになりました。

プレーヤーは腰にベルトをまき、その左右にある面ファスナーの部分に1枚ずつタグを着けます。

攻める側は、ボールを持って走ったり、攻めている前の方向へはできないパスをしながら前進し、相手のゴールラインを超えたところにボールを置けば「トライ」で1点となります。
守る側は、ボールを持って走っているプレーヤーの左右どちらかのタグをとることによって守ります。タグをとられたプレーヤーは走るのをすぐに止めて、直ちにボールを真横か後ろへパスしなければなりません。

つまり、15人制や7人制のラグビーのタックルの代わりにタグをとることが防御手段になっているので、タグラグビーには身体接触がないのです。

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