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教えよう[中学校編] - 指導案 - 評価規準

教えよう[中学校編]

指導案 - 評価規準

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中学校保健体育科 体育分野「球技」ゴール型運動 タグラグビー評価規準

評価規準の考え方

《技能》

1・2年は、ランニング中心のゲーム展開を考えた評価規準
自らトライをし、得点に関与する楽しさを強調する。【タグを取られるまで前進】を強調指導
防御については、安全な態勢でタグをとることのみを指導。組織的防御等については指導を控える。3年は、パスの要素をより多くしたゲーム展開による評価規準
連携した動きのなかで得点をあげる楽しさを加味した指導をする。【タグを取られる前に、より広い空間やその近くにいる仲間にパスを送る】こともプレーの選択肢のなかに加えさせる指導
防御は、バスケットボールのマンツーマンディフェンスやゾーンによる守りなどと絡ませて指導をする。あくまでも、攻撃に重きをおいた指導で、得点に絡む楽しさを多く味わわせ、達成感や自己有用感をもたせることを重要視する。

知識および技能

球技の特性や成り立ち、技術の名称や行い方、関連して高まる体力、試合の行い方を理解している。球技の特性に応じて、ゲームを展開するための基本的な技能や仲間と連携した動きを身に付けている。

思考力・判断力・ 表現力等

球技を豊かに実践するための学習課題に応じた運動の取り組み方を工夫している。

学びに向かう力 人間性 等

球技の楽しさや喜びを味わうことができるよう、フェアなプレイを守ろうとすること、分担した役割を果たそうとすること、作戦などについての話し合いに参加しようとすることなどや、健康・安全に留意して学習に積極的に取り組もうとしている。

具体的な評価規準

知識および技能
【知識】
  • (タグ)ラグビーの特性や成り立ちについて、学習した具体例を挙げている。
    (例)
    *ラグビーは、集団でボールを奪い合って、ゴールにいち早く運んだチームが勝ち。
    *ボールを奪われないように、味方同士でパスをつないでいくこと。
    *パスは後ろにしかできないので、ボールを持ったときは、積極的にゴールに向かって走ること。
    *ボールを持っている人が先頭になるので、積極的に前進を図り、後ろに下がったり、誰も味方のいないところにパスを投げたりしない。
    *ボールを持っていない人は、ボールを持っている人に声をかけたり、パスの指示をしたりすることで、チームとしてまとまりのある動きができる。
    *オフサイドは、「待ち伏せ」をすることであり、不正なプレーになることを理解する。

(以下の知識内容は、「体育理論」の単元で扱うことも可)

●イギリス発祥のスポーツには、待ち伏せ等のプレーを不正な行為として反則とし
て扱う文化がある。アメリカで発展したバスケットボールやアメリカンフットボールとは「待ち伏せ」行為に関わる考え方やルールが違っていることを理解する。

【技能】
  • ゴール型では、ゴール前での攻防を展開するためのボール操作と空間に走りこむ
    などの動きができる。
  • 仲間との連携した動きによってゴール前に空間を作り出し、ゴール前へと進入す
    る攻防を中心に自己チームや相手チームの特徴を踏まえた作戦を展開できるようにする。

☟ タグラグビーでは、

  • ボールを持った時
    *前方の相手チームがいないところに向かって走ること。
    *相手が接近したら、スピード変化をつけたり、急に走る方向を変えたり、斜めや真横に回り込むように走るなどして、接近する相手から離れるように走る。
    *相手に捕まった(タグ)ときは、直ちに止まる。
    *止まったら、自分よりも後ろ(自陣側)にいる味方にパスをする。
    *タグを取られたあとに、味方が受けやすいようにパスを送る。
    *タグを取られる前にパスをして、再びすぐにパスが受けられる位置に移動する。
    *タグを取られる前にパスをしようと見せかけたりをして相手を惑わし、さらに自ら前進しようとする。
  • ボールを持たない時
    *ボールを持っている味方の動きにあわせて、後ろや近くについて動く。
    *ボールを持つ味方がタグを取られた時、タイミングよくパスを受ける位置に走りこむ。
    ●「タイミングよく」とは、タグを取られて止まっている味方の近くで、走り(動き)ながらボールを受けること。
    *ボールを持っている味方の動きにあわせて、声をかけながら後ろや近くについて動く。
    *ボールを持つ味方がタグを取られた時、防御の相手がいない位置に向かって走りながらパスを受ける。
    *味方が捕まった時、防御の相手から離れるように走りながらパスを受ける。

  • 防御時
    *ボールを持っている相手に、すばやく接近する。
    *ボールを持っている相手のタグを取る。
    *自分や仲間がかわされても、再度追いかけるなどカバーの動きをする。
    *相手をマークして守る動きや、エリアを決めて守る動きなど、相手チームや仲間チームの特徴に合わせて守ることができる。

    ※オフサイドに関すること
    1. タグを取った直後、攻撃側がする最初のパスは、インターセプトをしたり、パスをするのを妨げたりないようにする。
    2. 味方がタグを取ったら、攻撃側がパスをしたり、パスを受けようとしたりするのを妨げないようにする。
    3. 待ち伏せ(オフサイド)ラインを越えて相手に近づかないように、止まったり後ろに下がったりしようとする(することができる)。
思考力・判断力・表現力等
  • ボールを持っているときの動きと、ボールを持たないときの動きを身に付けるための運動の行い方のポイントを見つけている。
  • 示された練習方法から、自分のチームの課題に応じた練習方法を選んでいる。
  • 仲間と協力する場面で、分担した役割に応じた協力の仕方を見つけている。
  • 学習した安全上の留意点を他の練習場面や試合場面に当てはめている。
  • 自分や自分のチームの課題を見つけ、相手チームの特徴を考えた作戦や戦術を選ぼうとする。
学びに向かう力 人間性 等
  • タグラグビーの学習に積極的に取り組もうとしている。
  • 仲間の学習を援助しようとしている。
  • 安全に留意して、プレイしようとしている
  • ルールを守り、ゲームだけでなく、練習においてもフェアなプレイをしようとし、仲間や相手を尊重しようとする。
  • 分担した役割を自主的に果たそうとし、活動時間の確保をしようとする。
  • チームの課題についての話し合いに参加し、自らの考えを述べたり、相手の話を聞いたりして、責任をもって関わろうとする。

※オフサイドに関する指導

球技領域のサッカーについて、ルールとしての<オフサイド>を説明し、用語での理解に止めることがほとんどであった。実際のゲームや練習場面では、オフサイドルールは適用せず、攻防の楽しさやサッカーの特性(手を使わずにボールをプレーする、パスやドリブルを駆使してチームで攻めたり守ったりする)を味わわせることを中心に指導を行ってきた。その動きは、バスケットボールについても同様である。

サッカーにおけるオフサイドは、ゴール前を中心にしてごく限られた範囲で発生する。一方、タグラグビー(ラグビーも含めて)では、グラウンド(フィールドオブプレー)のどこであってもオフサイドが発生する。そのために、学習者にはオフサイドを知識としてだけではなく、ゲームの中でその知識と行為を合わせて実践できるようにしておかなければ、タグラグビーらしいゲーム展開がされにくい。

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