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教えよう[中学校編] - タグラグビーの指導に関するQ&A

教えよう[中学校編]

タグラグビーの指導に関するQ&A

Q1.子ども達は楕円球に慣れていないので、丸いボールを使ってもよいですか?

A.ラグビーというゲームにはボールを抱えて走るという大きな特徴があります。楕円の形は抱えて走るのに向いている形なのです。また、ボールを前に投げられないラグビーでは両手で左右にパスをしますが、楕円の形はこのパスもしやすい形と言えます。もし丸いボールでタグラグビーをしたら、子ども達はボールをバウンドさせてパスをしたりするかもしれません。しかしこれはラグビーのゲームには本来ありえない技術なのです。用具はその種目で使う技術を規定します。ぜひ楕円球を使ってタグラグビーを教えてあげてください。

Q2.楕円のボールもいろいろ種類があるのですが、どのようなボールがよいですか?

A.子ども達が両手でのていねいなパスを自然に行うためには、ある程度の大きさと重さのある楕円球が必要です。小さくてとても軽かったり柔らかすぎるボールは、片手でわしづかみにして雑なパスをしてしまいがちです。4号球または5号球を使い、少しだけ空気をゆるめにするとよいでしょう。

Q3.チームの人数は何人がよいですか?

A.最初は4人、ゲームに慣れてきたらコートを少し広げて5人にするとよいです。
タグラグビーでは、タグをとられたプレイヤーととったプレイヤーが一時的にゲームに参加できなくなります。よって、1チーム3人ではゲームがうまく進みません。

Q4.スローフォワードの反則は難しいので、最初は前へのパスを認めてもよいですか?

A.それはダメです。前パスを認めたら、タグをとって相手の前進を止めるという防御の意味が全くなくなってしまうからです。せっかく走っていってタグをとっても、次のパスを前に出してよいのならば、タグをとることはトライを防ぐことにはつながりません。攻める側がボールを抱えて走り、守る側がタグをとることで前進を止め、そしてボールを前には投げられないこと、これらは全てワンセットのルールなのです。

Q5.できるだけスローフォワードが起こらないようにするにはどうしたらよいですか?

A.最初はパスをすることよりも、ボールを持ったらとにかく前に走ることを促してあげてください。そして逃げ回ってタグをとられたらパスをすればよいというゲームを導くことが子ども達にとってやさしいゲームにするポイントです。そして、ボールを持っていない子はボールを抱えて走っている仲間の「お尻が見える位置を走る」ということも指導してあげると、スローフォワードは減らすことができます。

Q6.子ども達にとって難しいオフサイドをどのように教えたらよいですか?

A.タグラグビーを始めると、タグ後のパスを先回りしてカットするプレイがすぐに子ども達の中から出てきます。あえてオフサイドという用語は使わなくても「タグ後の最初のパスはカットできないし、じゃまもできない」というルールを教えることで、結果的にオフサイドをなくすことができます。タグ後のパスはカットしないけれど、そのパスを受ける人を待ち伏せてタグをとるといったプレイが出てきたら、厳格にオフサイドのルールを説明して、タグが起きたら守る側はいったんタグをとった地点のオフサイドラインまで下がってからプレイするというルールにしましょう。

Q7.ノックオンの反則はどのような時期にルールに加えたらよいですか?

A.ボール扱いになれていない内はノックオンは反則としなくてもよいですが、相手のパスを手で前に叩き落とすようなプレイが出てきたら、ノックオンを反則にしてボールを叩き落とすプレイもできなくするとよいでしょう。

Q8.指導の参考になるようなタグラグビーの解説書はありませんか?

A.日本ラグビーフットボール協会の監修による、『だれでもできるタグラグビー(小学館)』という本があります。タグラグビーに関する研究データものっている本です。参考にしてみてください。

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