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2010/11/28

「京都府タグラグビー指導者講習会」実施報告書

期 日: 平成22年10月9日(土) 9時30分〜12時00分
会 場: 福知山フットボールフィールド(京都府福知山市字土小字下野1117番地の15)
主 催: 京都府ラグビーフットボール協会
後 援: 京都府教育委員会、 綾部市教育委員会、 福知山市教育委員会、 舞鶴市教育委員会
協 力: J・福知山ラグビースクール
受講者: 福知山市・綾部市・舞鶴市内の小学校教職員 8小学校・17人(うち女性4人)







京都府では、現在、京都市・亀岡市を中心に小学校体育授業やクラブ活動で盛んにタグラグビーがプレーされています。毎年11月に京都市宝が池球技場で開催される全国大会京都府予選をはじめ、京都府小学生選手権大会、京都市小学校部活動交流会、亀岡市小学生選手権大会などの数百人が集う大規模な大会から地域ブロック交流会や数校が集う小規模な大会・交流会など年間を通じて、タグラグビーをプレーできる環境があります。また、京都市立小学校においては、小学校部活動として「タグラグビー部」の定着が見られ、学校教育活動として、近隣の小学校間で活発に練習ゲームが行われています。そのいずれもが、タグラグビーに魅力を感じた子ども達により多くの経験をとの思いで徐々に拡大してきたものであり、日頃の活動を発表できる場が整備されていくことが、また新たなタグ仲間を生み出すというサイクルが整いつつあります。さらに、小学生以外においても、PTA活動における「親子スポーツの集い」やサッカー協会など他競技との協働事業の展開、中学校や高校での体育授業などの実践例があり、世代や性別を超えて、タグラグビーに親しむ方が増え、それらの活動を通じて、新たなラグビーファミリーが創出されています。

この度、この流れを府内全域に拡大展開していくために、京都府北部地域における唯一の高校ラグビー部、福知山高校ラグビー部とラグビースクール「J・福知山ラグビースクール」の子ども達が活発に活動している福知山市を開催地として、綾部・福知山・舞鶴市の小学校教職員の皆様を対象とした指導者講習会を開催しました。一昨年に、綾部市で開催した講習会に続き、府北部地域では、2回目の講習会となりました。

前日からの雨で屋外での開催が危ぶまれましたが、新設間もない人工芝のグラウンドは、暑さを感じさせないいいコンディション。降り続く雨もまた汗をかくほどの運動量にはむしろ心地よく、ラグビースクールの子どもたちや指導者も加えた約50人が、思い切りタグラグビーを楽しみました。





当日は、ご後援いただいた京都府北部の3市教育委員会(福知山市・綾部市・舞鶴市教育委員会)管轄小学校から、20歳代の中心の若い先生方17人に受講いただきました。受講者の大半がラグビー経験者でなく、かつタグラグビーを初めてプレーするとのことでした。とはいえ、ホッケープレーヤーの女性の先生が、素晴らしいスピードと巧みなステップで相手を抜き去る場面や笑顔の中にも徐々に真剣勝負になっていく様子が見られ、タグラグビーは、あらためて「ラグビー経験」に縛られない普及活動であることを痛感させられました。これまでに様々なスポーツに親しんできた先生方が、楕円球に触れたことは、自らプレーすることを通じて、「ラグビー」への思いに新たな印象を加えていただいたのではないかと思われ、そのこともまた、本講習会開催の成果に加えてもいいのではと感じました。それぞれの勤務校に持ち帰っていただき、授業で指導される姿が目に浮かびます。

講義では、今夏、日本各地で実施した「ティーチャー講習会」の内容をベースに、「タグラグビーの特性」や「なぜ小学校でタグラグビー?」との投げかけ、「小学校の体育授業をより良いものにしたい」との思いがタグラグビーを小学校に提案する理由であること、そのために指導者講習会の開催や指導者派遣、用具の貸出しなどに対応していることをお伝えしました。また、実技にも十分に時間をとり、元気いっぱいの子ども達とともにタグラグビーを存分に楽しみました。最後のゲームでは、先生チームと小学生チームが和やかな中にもお互いに負けられない?勝負で盛り上がりました。

先に述べたような普及が進んでいる地域の例を持ち出すまでもなく、最初は、地道な取り組みとなりますが、今後の反応を期待し、適切なサポート体制がとれるように心がけ、小学校の体育授業での取り組みが広がりますよう、また、いずれこの地域から府内タグ大会への参加チームが出てくれることを心待ちにしております。

結びに、本講習会の開催にあたり、校務お忙しい中、遠路多数参加いただいた受講者の方々、また、ご後援いただきました京都府教育委員会、福知山市教育委員会、綾部市教育委員会、舞鶴市教育委員会、さらに、京都府北部地域でのラグビー普及にご尽力され、本講習会実施にあたり多大なご協力をいただきましたJ・福知山ラグビースクールの皆さまに深く感謝申し上げます。ありがとうございました。これを機会に同地域でのタグラグビー普及に向けて、これまでのノウハウを存分に活かしつつ対応していきたいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。

京都府ラグビーフットボール協会
タグラグビー委員長 長手信行

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