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2010/9/1

江東区教育研究会 タグラグビー指導者研修会レポート



8月18日(水)に江東区・辰巳の森海浜公園ラグビー練習場、並びに第二辰巳小学校を会場とした江東区小学校教育研究会(以下、区小研)、江東区幼稚園教育研究会、江東区小学校教育研究会体育部主催のタグラグビー指導者研修会が開催されました。

本研修会は、毎年区内の小学校教諭・幼稚園教諭を対象に行なわれている実技研修会に、タグラグビーが新学習指導要領に例示されたことを受け、同区体育部の先生方が中心となり企画いただきました。

当日は、真夏の日差しが照りつける厳しい暑さとなりましたが、近隣の千代田区内の先生方も加わり、総勢84名の先生方にご参加いただきました。 講師は、(財)日本ラグビーフットボール協会普及・競技力向上委員会 タグラグビー部門長の鈴木秀人氏、(財)日本ラグビーフットボール協会普及育成委員 佐々木文昭氏の両氏が務め、辰巳の森での実技講習、第二辰巳小学校での講義と半日を使って講習を行ないました。

午後1時にスタートした実技講習の開会に合わせ、山崎孝明 江東区長も御来場頂き、ご挨拶を頂戴しました。江東区ラグビーフットボール協会会長として日頃よりラグビーに非常にご理解のある山崎区長からは、「タグラグビーの基本は鬼ごっこ。男の子も女の子も一緒になって出来る。やってみると非常に面白く、運動に苦手な子ども達も出来るスポーツです。東京の子ども達の体育の能力、体力が非常に低い。勉強のベースになるのも体力。どんなスポーツでも良いが、子ども達の体力を向上させたい。本日は、江東区の先生方に加え、千代田区の先生方にもお集まりいただいていますが、是非とも子ども達にいろんなスポーツを経験させていただきたい」と温かいお言葉を頂きました。

 

開会式後は、早速、講師を務める鈴木先生を中心に実際に体を動かしながらタグラグビーの実技講習が行なわれました。 実技では、タグのつける際の注意点から、タグで使う動きの経験を意図的に作る準備運動のやり方等からスタートし、

  • 三角ランニング
  • 手つなぎタグとり
  • ロブ・ザ・ネスト
  • タグ取り鬼
  • パスゲーム
  • 三角ランニング(パス有り)
  • 1対1
  • タグゲーム

等のタグを使った基本ドリルの紹介を経て、最後はタグラグビーのゲームまで順を追って実施しました。
参加された先生方には、4つのチームに分かれ、それぞれのゲームを楽しんでいただきました。始めてラグビーボールを扱う先生方は、最初は戸惑いながらも徐々にタグの楽しさを感じていただき、最後は積極的にゲームに参加されていました。ラグビーを経験された先生のタグラグビー独特の動きに戸惑う姿あるなど、タグラグビーの魅力を存分に伝える事が出来ました。

最後に行なったタグラグビーゲームでは、最初こそ、講師のお二人がレフリーを務めましたが、終盤では、自分たちでレフリーをしながら試合が行えるまでになりました。鈴木先生からは、「タグラグビーは、レフリーを子ども達自身がすることが最終的な目標です。是非とも、先生方にはこの形を目指してもらいたいと思います」と伝えられました。

 
 

今回の講習会では、江東区・千代田区内の小学校の先生、幼稚園の先生にお集まりいただいたこともあり、タグラグビーは、基本的には3・4年生の中学年からのボールゲームという事で掲示されていますが、鬼ごっこ的な要素を取り入れた低学年や幼児でも楽しめる内容もあり、タグラグビーが年齢に問わず楽しめることも含めて紹介させていただきました。

グラウンドでの実技の後は、第二辰巳小学校で講義が行なわれました。ここでは、ボールゲームの分類や、タグラグビーが指導要領解説書に例示された経緯などを説明。更に実際に小学校で行なわれた調査を例にし、運動嫌いの子どもが、タグラグビーをプレーしたときに他のボールゲームよりもボールを持つ回数が増えたことを、データをもとに紹介し、他のスポーツにはないタグラグビーの優位性を紹介しました。実際のデータを示した事で、先生方にとっても実に興味深い内容だったようです。

最後の質疑応答の場面でも活発な質問が飛ぶなど、タグラグビー導入に興味を示していただけたようでした。

炎天下の中での実技、夕刻までの講義と夏真っ盛りの長時間に渡る講習会でしたが、参加頂いた多くの先生方にタグラグビーの良さを伝えられたのではないかと思っております。 この度、参加頂いた先生方、本当にお疲れ様でした。また、本講習会開催にあたりご尽力いただきました江東区小学校教育研究会体育部長の深井先生、研究委員長の小野先生をはじめとした全ての関係者の皆様にこの場を借りまして、厚く御礼申し上げます。

 
 

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