主 催 |
日本ラグビーフットボール協会 |
日 時 |
平成26年8月1日 |
会 場 |
読谷村立古堅小学校 |
受講者 |
30名(スタッフ3名) |
講 師 |
島袋 法匡(沖縄県ラグビーフットボール協会 タグラグビーエデュケーター) |
今年度のタグラグビー指導法研修会を2014年8月1日(金曜日)に読谷村立古堅小学校で行いました。
昨年度と比較して参加者は減少しましたが、沖縄県全域より参加があり、少しずつタグラグビーが学校体育に普及し、先生方も指導法に興味をもってくれていると感じました。また、今年度はターゲットとしていた那覇・南部地区の先生方も多く参加して頂き、徐々に沖縄全土に広がりつつある状況を感じました。さらに、昨年度参加して下さった先生方も多く、大変充実した研修会となりました。
研修会内容としましては、理論研修にてタグラグビーが学校体育にもたらす有用性や学級経営に活かすことのできる新しいスポーツであること、どのスポーツでも必要となる調整力を培うことができることを説明しました。
次に、実技研修を行う前に、子どもたちの発達段階とその発達段階に合わせた指導内容などを確認し、実技研修を行いました。実技研修において、体つくり運動にも役立つ「コーディネーショントレーニング」や「アジリティートレーニング」、「クイックネス」や「スピードトレーニング」を紹介しながら、徐々にタグラグビーの指導方法などについて段階的に進めることができました。各活動の中では目的意識を明確にし、目的と動きを伝えることで参加した先生方がどの活動にも真剣に取り組んでいる状況が伺えました。また、目的の達成するための手立てや具体的な教師の声かけなどの質問等もあり、参加した先生方の熱心さも伺えました。
さらに、今回の研修会においても、タグラグビーはもとより、体つくり運動を実施するにあたっての安全面への配慮の視点やタグラグビーを学校体育で行われることにより、学級経営がスムーズに行えるなどを共通理解することにより、「タグラグビーが安全である」・「子どもたちが目に見えて変容する」ということが理解して頂けたので、とてもよかったと思いました。
例年の反省から、タグラグビーの授業で先生方が一番困っていることはルールの理解でありました。特に「オフサイド」のルールの適応段階においての指導が苦慮されているとの質問があったため、初期段階としては「タグが発生したときに一旦止めて、相手と味方に分けてからプレー再開」というパターンを数回繰りかえることで、先生方がしっかりと理解でき、スムーズなゲーム展開へと移行することができました。また、はじめからタグの回数制限やノックオン、オフサイドのルールを適用せず、段階的にゲームをしながら、ルールを体感してもらうことで、低学年から高学年までの学習プログラムをイメージして頂くことができました。
研修会に参加して下さった先生方からは「昨年度の研修会を受けたが、今年度は内容が昨年とは違い、より多くのことが学べた」「ルールや学習への実施が難しいと感じていたが、ゲームをしてみると徐々に理解することができた」「ルールを工夫することで、皆が楽しむことができるボール運動になる。2学期にはすぐに取り入れたい」などの感想を頂きました。
昨年度に引き続き、多くのスタッフに支えられて、笑いあふれる楽しい雰囲気のもとで研修会を進めることができました。参加して下さった先生方はたくさんの汗を流しながら、笑顔で活動を楽しむ様子が見られました。子どもたちの健やかな体と心の成長に役立つことのできる教材としてタグラグビーを活用して頂けたらと思いました。
報告:島袋 法匡(沖縄県ラグビーフットボール協会 タグラグビーエデュケーター)
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