学校・学級紹介 |
本校は、大分県中部にある臼杵市の市街地にある学校である。全校児童は180名で1年生を除き、各学年1クラスの中規模校である。学校研究として、体育の研究を進めており、市内に1人の体育専科教員の配置校でもある。
6年生の児童は、27名で社会体育でスポーツをしている子どもが多い。23年度より教育課程の3・4年生でタグラグビーを取り入れているが、6年生にとっては初めての学習である。体ほぐしの運動の授業でタグを使った運動の経験はあるものの、ラグビーボールに触れるのは初めてである。体育の研究を進めているために運動能力の高い子どもが多く、運動好きな子どもが多い。
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実施内容 |
トライセットを使って、3年、6年で授業を行った。6年生の授業後、クラブ活動のスポーツクラブでも簡単なタグラグビーを行った。
6年生の授業では、1時間目に、タグとりおにや、通り抜けおに、ボール集めゲームなどを行い、十分にタグやラグビーボールに慣れさせた。2時間目にオリエンテーションを行った。タグラグビーの試合の視聴をし、タグラグビーのルールを学習した後に4対4で歩きながらの簡単なゲームを行った。3時間目からは、円陣パスや三角パス、1対1、3対3などの練習を取り入れながらゲームを行っていった。単元後半には、各チームで作戦を立てさせてゲームを行った。単元の最後には、チーム対抗タグラグビー大会を行った。
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指導のポイント |
まず、安全に学習するために、ぶつかってはいけないこと、ぶつかりそうになったらよけること、タグを取りに来た手を払わないことなどを、単元の初めに徹底させた。ボールを後ろに投げることは、初めは難しいので、ボールを持った人のおしりが見えるように走ることを指導して三角パスなどを行わせた。また、ボールを持ったらディフェンスを見てあわててボールを投げる子どもが多かったので、ボールを持ったらタグを取られるまで走ること、タグを取られてからパスをすることを、子どもたちに意識して学習させた。単元の後半では、クロス攻撃や飛ばしパスなどの簡単な作戦を図とともに紹介して、チームごとに練習してゲームでためさせた。 |
感想・印象 今後の課題 |
タグを使った運動の経験があったため、比較的早くルールをおぼえてゲームができた。単元の後半では、チームごとに作戦を考えたり、話し合ったりしながらゲームを進めることができた。チームワークが高まり、子どもたちのコミニュケーション能力も育ったように感じる。また、日頃運動の苦手な子どもも、チームの一員として活躍する姿が見られた。体育の教材として魅力あるものだと感じた。
本校の教育課程上では、3,4年生に位置付けているため、これからは1~6年で系統的に指導できるように位置づけていきたい。まだ、取り扱ったことのない先生方にも指導方法等を教える機会を作り、全学年でタグラグビーができるようにしていきたい。
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