主 催 |
(財)日本ラグビーフットボール協会 神奈川県ラグビーフットボール協会 |
日 時 |
平成24年8月12日(日)9時30分~12時30分 |
会 場 |
神奈川県立体育センタースポーツアリーナ(神奈川県藤沢市善行7丁目1) |
受講者 |
神奈川県内小学校関係者および地域指導者 |
講 師 |
高山 由一(神奈川県ラグビーフットボール協会)
井出 郁夫(神奈川県ラグビーフットボール協会) |
小学校学習指導要領解説体育編に例示された「タグラグビー」を題材にして、学校体育を中心とした場においての活用や活性化、授業の在り方等についての講習会を行いました。
当日は、お盆前の休日にも関わらず、県内全域から18名もの受講者の方々にお集まりいただきました。3時間という研修でしたが、どの受講者の方も終始、熱心に取り組んでおられ中身の濃い充実した会となりました。
前半では、小学生における運動能力低下の現状や運動が好きな子と嫌いな子の二極化現象について検討し、このような問題解決の上でのタグラグビーの持つ可能性について講義を行いました。タグラグビーの持つ魅力(運動量の豊富さ・運動が苦手な子が積極的に参加できる)について、受講者の方の現場経験も織り交ぜて進めていき、考えを深めていきました。また、ラグビー精神(One for All, All for One. No side.)の持つ良さについて、受講者の方からは、学級内の人間関係づくりにもタグラグビーを役立てていきたい、との声があり、共感の声が多く聞かれました。
後半では、実技指導として、けがを防ぐ準備運動や三角パス、タグ取り鬼、サークルパスやボール集めなどを行い、最後にゲームを行いました。どれも運動量が確保されたもので、かつ、楽しみながらできるメニューとあって、受講者の方々に好評でした。例えば、サークルパスでは、単にパスするだけでなく、パス後に前後に動くといった動作を入れるだけでも動きに面白みが出てくることを説明しました。体感した受講者の方から、「なるほど。ぜひ採り入れていきます」との声が聞かれました。
鬼遊びやボールを使った運動に始まり、安全面での配慮を前提にした上で、どうすればタグラグビーのゲームにまで移行できるかについて丁寧に説明を行いました。やさしいルールから始めることにより動きは徐々にスムーズなものとなっていくこと、また、ボールを保持していない時の動きについても指導によって的確な動きになっていくこと、について各々受講者の方は学んでおられました。
実技指導後の質疑応答では、「大変、参考になりました。今後の授業に役立てていきます」という意見が相次ぎ、また、「レフェリングについてもっと知りたい」「組織的なプレーについても学びたい」「主運動につながる準備運動が参考になったのでもっと教えて欲しい」などの前向きな感想が出て、真夏の本講習会、それこそ熱く有意義に締めくくることができました。
報告者:高山 由一(神奈川県ラグビーフットボール協会)
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