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遊ぼう - 最後に

遊ぼう

最後に

全国の小学生の皆さん。皆さんは、タグラグビーのルールを知り、だ円のボールを抱えて自由に走り回る楽しさも知り、いろいろな攻め方や守り方もできるようになってきたことと思います。

でもね、ただルールを知っている、上手に攻めたり守ったりできる、たくさんトライがとれる、というだけではタグラグビープレーヤーとしては認められないということを最後に覚えてくださいね。

真のタグラグビープレーヤーになるためには、世界中のラグビーを愛する人達が大切にしてきたラグビー精神を身につけることが求められるのです。それは、皆さんも耳にしたことがあるかもしれない「ノーサイド」という言葉に表されています。ラグビーではゲーム終了のことを「ノーサイド」という言葉で表現しますが、これは、今まで全力で戦ってきた相手チームの人達も一緒にラグビーというスポーツを楽しんだ仲間であり、ゲーム終了とともにチームとチームの間の境がなくなるという、ラグビー独特の考えを表す言葉なのです。

だからタグラグビーでも、ゲーム開始前には相手チームと気持ち良く握手をかわしてこれからの互いの健闘を誓い合い、全力で競い合った後には勝っても負けてもご苦労さまと再び気持ち良く握手をかわしましょう。勝ったら誰でも嬉しいから飛び上がって喜びたいところだけれど、勝った瞬間から負けた相手に対する思いやりのあるふるまいを、そして負けたら誰でも悔しいから口もききたくないかもしれないけれど、負けた瞬間からその気持ちを自分自身でおさえて笑顔で相手と握手をする。こういった行動を支えるのがラグビー精神であり、それを身につけている人こそが真のタグラグビープレーヤーなのです。

また、ゲーム中はレフリーの判定に絶対に従う。これも、他のどのスポーツよりもラグビーが厳しく守ってきた精神です。そしてゲームが終わったら、レフリーへの感謝の気持ちも忘れずに。レフリーも、一緒にタグラグビーを楽しんだ大切な仲間なのです。

ラグビーでは大切な試合の後に、両チームがそろって一緒に食べたり飲んだり歌を歌ったりして友情を育む小さな交歓会が開かれます。それぞれのプレーヤーが身につけてきたラグビー精神は、こういった場でさらに磨かれていくのです。タグラグビーでも、2005年から始まった全国大会でこの交歓会が行われていて、全国から集まったタグラグビープレーヤーが今年も秩父宮ラグビー場で交流の輪を広げてくれました。

タグラグビーを始めた全国の小学生の皆さん。全国大会に代表として出場したチームの中には、体育の授業で初めてタグラグビーを経験した仲良しの10人が集まって練習したチームもあります。皆さんも、 来年の全国大会に挑戦してみてはいかがですか?

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