第5回となる九州女子タグラグビー大会を12月18日・19日の2日間、沖縄県総合運動公園ラグビー場・陸上競技場にて徳田昇九州協会会長、上野裕一日本協会普及・競技力向上委員長をお迎えして開催しました。

これまでの4大会は鹿児島県での開催でしたので、本大会を沖縄県で実施するのは初めて。また、交流戦・決勝戦は、これもまた沖縄県で初開催のトップリーグ（第１１節）サントリーサンゴリアス対福岡サニックスブルースの前座試合として実施と、初づくしの2日間となりました。

参加チーム数は、小学生の部が5チーム（沖縄代表3チーム、鹿児島代表1ーム、福岡代表1チーム）、中学生以上の部は9チーム（沖縄代表5チーム、大分選抜2チーム、東京1チーム、女子ラグビー日本代表候補1チーム）の総勢14チームが参加し、二日間にわたって熱い戦いを繰り広げました。

小学生の部では「仲泊TRCA(沖縄)」と「柴刈ジュニアラガーズ(福岡)」が互いに3勝0敗1引き分けの成績で決勝リーグへ駒を進めました。

中学生以上の部では「チームRUN(大分)」と「石川闘牛娘・ZOKKON(沖縄)」が1位通過。次いで前回優勝の沖縄代表「ITRC(沖縄)」「チーム嵐(大分)」そして女子ラグビー日本代表候補を有する「ミックスジュース」が2位通過となりました。3位通過は、「ビューティー多摩(東京)」、「色黒美人's(沖縄)」・「仲泊小学校父母会(沖縄)」でした。

中学生以上の部、準決勝トーナメントAでは、大分代表「チームRUN」が終始優位に立つ展開を繰り広げる展開となり、準決勝トーナメントBでは、前回優勝の沖縄代表「ITRC」が永遠のライバルでもある「ZOKKON」を６対４と若さとスピードで辛うじて勝ち、ディフェンディングチャンピオンの意地を見せつける展開となりました。

本大会では最終成績だけでなくプール戦でも表彰も行っています。順位賞や個人賞（「ナイスパス賞」「ナイストライ賞」「ナイスアシスト賞」「ナイスタックル賞」）を設け、できるだけ多くのチームや選手に賞を与え、大会に参加する喜びと感動が形として残ることで、参加した選手にとって良い思い出となり、そのことが普及育成に繋がればと願っています。

大会二日目は前半に全参加チームでの交流戦が行われ、互いのスキルとパワーを確認しながら、楽しい雰囲気でゲームを行いました。

決勝トーナメント小学生の部は、一日目に引き分けで終わった「仲泊TRCA」と「柴刈ジュニアラガーズ」の戦い。互いに一歩も譲らない展開となり、同点優勝となるかに思われましたが、底力で勝る「柴刈ジュニアラガーズ」が「仲泊TRCA」を3対2で破り沖縄の地で優勝を勝ち取りました。

中学生以上の部では、ディフェンディングチャンピオンの「ITRC」と「チームRUN」の決勝となり、ここでもまた熱い戦いが繰り広げられ、手に汗握る展開となりました。結果は「チームRUN」が「ITRC」を4対1で破り、本大会での初優勝を果たしました。第1回大会から昨年度までの第4回大会まで沖縄県勢が連続優勝でしたが、初の沖縄開催で優勝を逃してしまう展開となり残念でした。優勝した両チームともスペースを作り活かすスキルが高い素晴らしいチームでした。

表彰式では視察にみえていたジョン・カーワン日本代表ＨＣにプレゼンターを務めていただき、選手にとって思い出深い大会になったのではないかと思います。

これまで本大会に参加してきたチームの競技レベルの向上を目の当たりにすると、このような大会を開催することで、チームとしてはもちろんですが、選手個々の個人スキルが向上していくことは間違いないと確信できました。さらにこの大会が九州大会としてだけでなく全国大会へ広がる可能性が見えてきたような気がします。

また、今大会ではサントリーサンゴリアス様よりゲーターレード20ケース・応援タオル300枚、スズキスポーツ様よりタグセットをご提供いただきました。心より感謝申し上げます。

本大会の運営に協力頂いた関係者の皆様、東京・関西・九州の各方面から参加されたチームの皆様、各学校単位で参加して下さった先生方や保護者の皆様等、多くの方々のご協力のおかげで無事に大会が行われたことに厚くお礼を申し上げると共に、今後もタグラグビーの普及と発展にご理解ご協力いただきますようお願い申し上げます。

• 第5回 九州女子タグラグビー大会結果・報告レポート

報告者：沖縄県ラグビーフットボール協会タグラグビー担当　島袋法匡