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2015/10/22

沖縄県タグラグビー指導者養成講習会

主 催 日本ラグビーフットボール協会
日 程 平成27年8月5日
会 場 沖縄市立越来小学校
受講者 51名(スタッフ8名)
講 師 寺西 千早(沖縄県ラグビーフットボール協会 タグラグビーエデュケーター)
島袋 法匡(沖縄県ラグビーフットボール協会 タグラグビーエデュケーター)
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 今年度のタグラグビー指導法研修会を2015年8月5日(水曜日)に沖縄市立越来小学校で行いました。昨年よりも参加者は増加し、今年度ターゲットとしていた那覇・南部地区の先生方も多く参加して頂いたこと、さらに宮古地区からの参加者もあり、今後は沖縄全体へのタグラグビーの普及が期待できると感じました。さらに、昨年度から引き続き、参加して下さった先生方も多く、大変充実した研修会となりました。

 はじめに、理論研修にてタグラグビーが学校体育にもたらす有用性や学習指導要領に則って系統的な指導を行うことができること、どのスポーツでも必要となる調整力を培うことができること等を説明しました。

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 次に実技研修においては、学校体育の授業導入の場面で簡単に取り入れることができる体つくり運動や体ほぐし運動を紹介しました。それから、タグを使った遊び、タグラグビーの指導方法などについて段階的に進めることができました。どの活動においても、児童への指導ポイントや活動のねらいを伝えることで、参加した先生方はどの活動にも真剣に取り組んでいました。また、時間が経つにつれて、笑顔で活動に取り組む様子が見られ、運動する楽しさを実感してもらえたように感じました。

 例年、先生方からの悩みや質問に挙げられることが教師自身のルールの理解、そして児童へのルールの説明でした。はじめに、どの程度ルールを適用するべきかと質問にあがったので、「ボールを前に投げない」「相手にぶつからない」「コート外に出ない」という3つの最低限のルールを適用し、ゲームを行いました。動きが慣れてきた頃に、「ノックオン」「オフサイド」のルールを取り入れました。授業計画においても同様で、児童の状況に応じて、「ルールを共に創り上げる」ことができるということを理解できたように思います。今回は段階的にルールを適用させることで、スムーズなゲーム展開へと移行することができました。また、今年度の研修会では新たな試みとして、先生方に攻撃や守備のパターンが記された作戦カードを用いて、話し合い活動を行ってもらいました。自分たちのチームの特性、そして相手の動きを踏まえた作戦を立てることで、動きが格段とよくなり、タグラグビーをさらに楽しんでもらえたように思います。学習指導要領における「思考力・判断力・表現力」を育む指導の一つとして、取り入れてもらえたらよいと感じました。
 研修会に参加して下さった先生方からは「ルールや学習への実施が難しいと感じていたが、ゲームをしてみると徐々に理解することができた」「ルールを工夫することで、皆が楽しむことができるボール運動になる。2学期にはすぐに取り入れたい」などの感想を頂きました。

 毎年の研修会で感じることは、参加してくれた先生方、スタッフが笑顔あふれる楽しい雰囲気のもとで進めることができ、とてもうれしく思います。参加して頂いた先生方が学んだことを学校へ持ち帰り、子どもたちの健やかな体と心の成長に役立つことのできる教材としてタグラグビーを活用して頂けたらと思いました。

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報告:寺西 千早(沖縄県ラグビーフットボール協会 タグラグビーエデュケーター)
島袋 法匡(沖縄県ラグビーフットボール協会 タグラグビーエデュケーター)

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