ホーム
ニュース
記事詳細

ニュース

2014/9/25

関西協会管内「タグラグビーエデュケーター」養成講習会

 日本ラグビーフットボール協会では、全国約22、000校の小学校全てでタグラグビーが体育の授業に取り入れられることを目指して、小学校教員等を対象とした「タグラグビーティーチャー研修会」を全国各地で開催しております。
 本講習会は、小学生にタグラグビーを指導するための基礎的知識と実技指導能力の習得を目指す「タグラグビーティーチャー研修会」で講師を務める「エデュケーター」の養成を目的として開催するものです。

名 称 「タグラグビーエデュケーター」養成講習会(関西協会・中国ブロック)
主 催 (公財)日本ラグビーフットボール協会
主 管 関西ラグビーフットボール協会普及育成委員会タグラグビー部門
目 的 「タグラグビーティーチャー研修会」を企画運営する能力を習得することを目的とする。
日 時 平成26年8月22日(金)10時00分~12時00分(受付:9時45分~)
※なお、資格認定条件でもある同日同所、13時~15時30分に開催予定の
「タグラグビー指導者講習会in岡山」(岡山県協会主催)の受講も必須とします。
会 場 倉敷市立玉島小学校(岡山県倉敷市玉島阿賀崎3-3-1)
受講者 12名
講 師 日本ラグビーフットボール協会公認タグラグビートレーナー・エデュケーター
長手 信行(関西ラグビーフットボール協会 普及育成委員会 タグラグビー部門長)
写真 写真

 長雨が続き、全国各地で水害被害が報じられる中、講習会当日も強い雨が降り続くあいにくの天候でしたが、中国ブロック担当の永川様をはじめ、岡山県、広島県、鳥取県でご活躍されている方々や10月にエデュケーター講習会開催を控えている四国ブロック・愛媛県からの受講者をお迎えし、さらには、午後のティーチャー研修会受講に来られた大阪市の小学校の先生方をオブザーバーに加えた計12名により『「タグラグビーエデュケーター」養成講習会(関西協会・中国ブロック)』を開催しましたので報告します。
 本講習会は、日本協会が小学校教職員を主な対象として日本各地での展開を推奨している「タグラグビーティーチャー研修会」を企画運営できる指導者(タグラグビーエデュケーター)を養成するためのものです。
 これまで、関西協会管内においては、事業初年度である2010年度以降、長らくエデュケーター講習会の開催実績がなく、「ティーチャー研修会」の実施も局地的・散発的な展開に留まっていました。そのような中、昨年度12月に滋賀県で実施した関西協会管内全域を対象としたエデュケーター講習会を契機に各ブロックでエデュケーター講習会を開催しようという機運が高まり、その初回としての中国ブロックでの開催でした。

写真 写真

 開催場所は、近年、岡山ドームでのタグラグビーフェスタ開催など、タグラグビー普及に目覚ましい実績のある岡山を選定し、開催に向けての様々な連絡調整について、岡山県協会並びに同普及育成委員会をあげて取り組んでいただきました。それらのご努力があってこその開催であったとものと深く感謝申し上げます。
 エデュケーター講習会の講義内容としては、下記のとおりです。当然のことながら、受講者を募るための周知や経費支出に係る事務が伴うことから、「タグラグビー指導者養成事業の手引き」などにふれながら、日本協会が目指すラグビー全体のプログラムにおけるタグラグビーの普及についてご理解いただくための材料を提供したうえで、実際のティーチャー研修会開催に向けた内容を教示させていただきました。

 エデュケーター講習会 次第

○イントロダクション
・タグラグビーの現況と今後
(日本協会タグラグビー部門平成25年度事業報告並びに平成26年度事業計画より)
・タグラグビーエデュケーター養成講習会の目的等

○ティーチャー研修会の構成について
(1)講義1 『小学校の体育学習におけるタグラグビーの可能性』
・ボールゲームの授業をめぐるひとつの問題
・ボールゲームの分類論から見たカリキュラム検討の可能性
・学習指導要領との関係について
・タグラグビーの魅力
(2)実技 『小学校におけるタグラグビーの指導方法』
・準備運動としての遊び(低学年で扱う運動遊びを含む)
・やさしいルールのゲームとその指導法・発展したルールのゲームとその指導法
・攻め方と守り方の作戦例
(3)講義2 『体育授業としての実際』
・授業実践例のDVD試聴
・タグラグビーの授業づくりのポイント
・質疑応答

写真 写真 写真

○実際のティーチャー研修会の受講
 昼食を終えての岡山県協会主催のティーチャー研修会は、新納講師が担当されました。
 会場所在地の倉敷市だけでなく岡山県内各所と大阪市から11小学校16人の小学校の先生方にエデュケーター講習会受講者を加え、30人弱の受講者となりました。
 県内各地からお越しいただいた背景には、岡山県協会として広く管下の小学校長に向けた文書により周知された成果であると感じました。
 16人の受講者のうちラグビー経験者がおひとりだけであったことも特筆すべきことで、タグラグビーをラグビー経験の有無によらず展開しようとする研修会の意図にも合致するものであったと思います。
 受講者の皆さんは、新納講師のテンポの良い要点を押さえた講義の効果もあり、いきいきとタグラグビーを体験されていました。研修中に多くの受講者の方々とお話ししましたが夏季休業明けにタグラグビーの授業を控えておられる方が複数いらしたこともあり、より自発的・実践的に取り組んでおられたことが印象に残っています。
 実技の合間には、講師への質問はもちろん、受講者同士が意見を交換する場面も見られ、笑顔でプレーする先生方が、それぞれの学校に持ち帰ってタグラグビーを子どもたちに伝えていく様子を思い浮かべることが出来ました。
 講習会を終えて、8月30日(土)には、これまでティーチャー研修会の開催実績がなかった鳥取県において、本研修会受講者によるティーチャー研修会が開催されました。今後の中国ブロックにおける展開が楽しみです。
 加えて、中国ブロックに続き、10月11日(土)には、四国・愛媛県においてエデュケーター講習会が開催される予定です。こちらも意欲と情熱のあるご担当の方が鋭意準備を進めておられます。他にもティーチャー研修会が多数企画されており、今後、意欲あふれる優秀なタグラグビーエデュケーターが関西の各地でご活躍いただけるものと確信しております。
 結びに、お忙しい中遠路会場にお運びくださり、意欲的にご受講いただいた受講者の皆さま、開催に向けて様々にご支援・ご配慮いただきました岡山県協会の皆さま、本研修会に深いご理解をいただき、快く会場をお貸しいただきました倉敷市立玉島小学校椿崎校長先生はじめ教職員の皆さまに心から感謝と御礼を申し上げます。 講習会の終了をもって様々な場所で新しいタグラグビーの場が展開されることを期待しています。

皆さま一人ひとりの力を結集して、より良いタグラグビー・ラグビーの環境をつくっていくために、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

写真

報告・文責:日本ラグビーフットボール協会 普及・競技力向上委員会
タグラグビー部門委員(関西エリア担当)
関西ラグビーフットボール協会 普及育成委員会 タグラグビー部門長 長手 信行

ニュース一覧へ