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2014/3/27

トライセットレポート「奈良県 奈良市立都跡小学校」

学校名奈良市立都跡小学校 実施日平成26年1月~2月
担当教員名池見 繁 実施学年・人数第5学年1組 26人
学校・学級紹介  本校の5年生の児童は活発で、体育をはじめ、体を動かすことが好きな児童が多い。サッカーやバスケットボールなど球技が好きな児童が多く、意欲的に取り組む児童も多い。しかしその一方で、運動の苦手な児童の運動量の少なさや、習い事で取り組んでいる児童との技能の差をどのように解消するかが課題となっていた。そんな本校の児童にとってタグラグビーは、元々の技能やルールの理解の差がなく、すべての児童が等しく学んでいける運動であると考え、キャンペーンに応募し、取り組むことにした。
 児童は昨年度天理中学のラグビー担当の先生に来ていただき、タグラグビーの基本的な動きやルールは教わっている。そこで本年度は、基本的な動きや遊びからスタートし、自分たちで作戦を立てたりしながら数多くの試合に取り組むこととした。
実施内容 1.タグ取り鬼や握手タグ取りなどの、遊びを通した運動
2,ゲームの基本動作(パス、攻守交代、トライなど)
3.ルールの理解(ミニゲーム)
4.リーグ戦(6分ハーフ、作戦タイム3分)
指導のポイント  運動量の確保を第一の目的とし、1チームの人数をプレーヤー3人とレフリー1人(交代制)の4人とし、コートも細長いものにした。
また児童には、 「もったら前へ走る!」
「タグをとったら大きな声でタグ!」
「タグをとられたらパス!」
の3つを合い言葉に指導を行った。
 当初はタグをとられたくないあまり後退したり、タッチラインを出たりしてしまう児童が多く見られたが、何度もゲームを繰り返すうちに、とられた方が攻撃が持続することに気づき、自然と修正され、プレイが継続するようになっていった。
 ルールに関しても、レフリーを児童自身が交代で行ったことにより、ルールの理解もスムーズにいき、授業後の振り返りでも、チームメイトにゲームを外から見た視点でアドバイスをする姿も見られた。
 またチームを3名にしたことで、運動の苦手な児童もプレイに関わる必然性が生まれ、最後にパスをもらい、トライをし、少しずつ積極的なる姿も見られた。
感想・印象
今後の課題
 これまで体育で行ってきた、サッカーなどと比べ、全体的な運動量の多い競技であると感じた。チームの人数を工夫することで、運動の苦手な児童が活躍する機会が増え、またその苦手な児童が作戦の中心(おとりやトライゲッター)になる場面も見られた。さらに作戦を立てる過程で、コミュニケーションをとる機会も増え、児童に自主性や自発的な行動が目立ち、給食の時間にミーティングをするグループも見られた。
 またコートの大きさなども、児童の実態に合わせて工夫することができるので、足の速い児童が活躍してばかりではなく、すべての児童に活躍の機会があり、また活躍の可能性が高くなる競技だとも感じた。
 タグラグビーに取り組み始めて、若草杯に参加したいという児童も出始め、学年の児童の中には3月の大会に参加した児童もいた。
 今回は5年生での実施となったが、タグ取り鬼ごっこなど活動を工夫をすることで、低学年の児童でも、遊びながら親しんでいけるものでもある。低学年の先生方も興味をもっておられ、今後本校では、タグラグビーが広がっていくのではないかと感じており、校内での研修の機会なども設けていきたいと考えている。

提出いただいたレポート

 1)実施レポート
 2)児童感想文
 3)写真

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