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2013/12/20

トライセットレポート「宮崎県 都城市立東小学校」

学校名都城市立東小学校 実施日平成25年11月21日
担当教員名山口 耕 実施学年・人数第6学年 27名
学校・学級紹介  本校は、南九州の中心にある宮崎県都城市の市街地にある学校である。全校児童数は520名で各学年3クラスずつの編成である。
 第6学年の児童は82名で、スポーツ少年団や習い事に取り組む児童が多い。23年度から体育の授業でタグラグビーの学習を進めていたため、多くの児童が楕円形のボールやタグに触れた経験がある。
 本学級の児童も運動が好きな児童が多いが、中には体を動かすことに苦手意識を持っている児童も見られる。
実施内容  昨年度までは、学校備品として購入したタグセットを使ってタグラグビーの指導を行ってきた。楕円のボールの数が少ないため、バレーボールの空気を抜いたものを代用品として指導してきた。
 本年度、トライセットが届いたことで学級の各グループに楕円のボールがいきわたり、本格的な指導を行うことができるようになった。
 実際の学習の中では、タグ取り鬼ごっこ、タグ陣取り、タグを使ったチェスゲーム等を行い、単元後半で4対4のタグラグビーゲームを実施した。ゲームの際には、スローフォワードやノックオンなどが多発したため、スローフォワードはターンオーバーとし、ノックオンはある程度継続させることを指導しながら取り組んだ。
指導のポイント  タグを両手で守らないことや、両手でタグをとること、取ったタグは必ず手渡しで返すことを最初の単元で指導し、合わせて、都城市小学校体育連盟の研究成果である「わくわく体育の6つのOK」を実践の中に取り入れて、言語活動を重視した学習を行った。
 タグ取り鬼ごっこでは、体育館の中で逃げ回る際に、友達とぶつかる子もいたため、逃げる際の目線に注意することやよけながら走るコツを指導した。
 ゲームでは本格的なタグラグビーとはいかない場面も見られたが、ボールを持って前に走ることができた児童や、仲間全員でパスをつなぐことができたグループを称賛し、学級全体に紹介することで、技術の共有化を図った。
 友達同士の声の掛け合いを励行したため、チーム内で励ましあったりお互いのよさを認め合ったりしながら、戦略を高める姿が各チームに見られた。
感想・印象
今後の課題
 ボールを足でけったりドリブルをしたりといった技術が必要なく、ボールを持ったまま前に走ることができるということで、どの子どもにも比較的短時間で受け入れられた印象がある。さらに、ボールを渡すふりをしてみたり走るスピードを突然変えて相手を突き放したりするような高等プレーも見られるようになり、楽しみながら体力を向上させることのできる素晴らしいスポーツであることを再確認することができた。
 宮崎県内で行われるタグラグビーの大会に参加してみたいという児童もおり、卒業を間近に控えた6年生にとっては、思いでに残る学習になったようであった。
 今後は、ゲームのルールを工夫したり、審判を自分たちで行うことができたりするようセルフジャッジの技術を高めたりすることで、昼休みの運動場でも自分達でゲームを運営できるように教材の工夫・改善を行っていきたい。

提出いただいたレポート

 1)実施レポート
 2)児童感想文
 3)写真

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