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2012/8/19

広島県三原市の小学校教諭へのタグラグビー教室

 平成24年7月28日(日) 午前9時30分より、三原リージョンプラザ体育館(広島県三原市)にて、三原市及び周辺地区の小学校の先生方を対象としたタグラグビー教室が開催されました。

 小学校の新学習指導要領に例示されたタグラグビーは、小学校の先生方にとっては大変関心の高いものではありますが、学校現場ではタグラグビーも含めたラグビーのプレー経験者・指導者が限られており、「タグラグビーを教えて欲しい!」という声が最近よく聞かれるようになりました。
 そうした声に応えるため、今回は、永川信平(関西協会普及育成委員・日本協会公認タグラグビーエデュケーター)、藤城文浩(広島市立矢賀小学校教諭)、岡田克朗(広島市立矢賀小学校教諭)の3名が講師となって、子供達への実技指導のスキル伝授を目的とした2時間30分に渡るタグラグビー教室を計画・開催しました。
教室には、小学校の先生方十数名に参加いただき、半数以上は女性で、かつ、年齢も20代から50代までと幅広く、ラグビーボールに触れるのは今回が初めてという方がほとんどでした。

 開会の挨拶・自己紹介の後、はじめに「うしうま」「三角シャドーラン」「ボール送り」等で体を動かし、さらに、「タグを着けての鬼ごっこ」「円陣を作ってのパス」「2人組でのランパス」「チームに分かれてのロブザネスト(ボール集め)」等、講習会では定番となっている内容ながら、参加者にとっては全ての種目が新鮮で運動量の多い前半でした。

 後半は、いよいよゲームです。ラグビーのルールで最も特徴的なのは「ボールを前に投げてはいけない」ということ。さらに、タグラグビーではコンタクトプレーやキックが禁止されていること。
このようなルールが、男女混合でのプレーを可能にし、他のスポーツでは積極的に参加しにくかった子供達のプレーへの参加・運動量の増加に繋がる利点をお話ししました。
加えて、先生方には正式のタグラグビーのルールも紹介したうえで、ゲームを行なうために必要な最低限のルールを説明・確認し、いざ実戦となりました。
 小さめの会場だったため走力で相手を抜き去ってトライという状況が生まれにくい分、タグを取る・取られる場面がより多くなり、誰もがゲームに参加しているという充実感を味わえたのではないかと感じました。
そうした中でも、相手ディフェンスの空いたスペースに思い切って走り込んでパスを受けトライが決まると、大きな拍手が沸き起こっておりました。

 折からの猛暑の中、流れる汗の止まらない講習会でしたが、そんな中でも自主的に参加された先生方ばかりということで、みなさん大変意欲的に活動され「これなら子供達もできるね!」「私達にも教えられるね!」といった声が聞かれ、私達講師にとっては何より嬉しいものとなりました。

 今後、広島県協会では、県内で唯一の永川・タグラグビーエデュケーターを中心に、小学校でのタグラグビー普及のため、現場の先生方のニーズに応えられる取り組みを進めていきたいと考えています。

報告: 藤城文浩(広島県ラグビー協会)

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