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2012/2/23

文教大学タグラグビーティーチャー養成研修会

日 時 平成23年12月17日(土)・13時~16時
会 場 埼玉県越谷市・文教大学 越谷校舎(第3運動場・研修室)
受講者 文教大学教育学部学生15名、小学校教員27名
講 師 鈴木秀人(日本ラグビーフットボール協会普及・競技力向上委員会タグ部門長)
森 健(日本ラグビーフットボール協会普及・競技力向上委員会タグ部門員)
佐々木文昭(日本ラグビーフットボール協会タグラグビーエデュケーター)

小学校の学習指導要領解説に例示された「タグラグビー」が、今年度より全国の小学校体育授業に本格導入され、各地の小学校校庭において楕円球を抱えて走る子ども達の姿が見られる様になった昨今、日本協会においてはタグラグビーの指導者を養成するスキームを整備・構築し、積極的な全国展開を行っています。

12月17日(土)小学校教諭を目指す「文教大学教育学部」の学生と近隣の小学校教員を受講生として、タグラグビーティーチャー養成研修会が文教大学越谷校舎で開催されました。
タグラグビー指導者養成研修会 実施要項

日本ラグビーフットボール協会では、本研修会の開催を教員養成系大学におけるタグラグビーティーチャー養成のモデルケースと捉え開催しました。

鈴木文教大学事務局長の挨拶・本研修会開催の趣旨説明の後、講師が紹介され、講義が開始されました。「小学校の体育学習におけるタグラグビーの可能性」のタイトルで、(1)ボールゲームの授業をめぐるひとつの問題、(2)問題の解決へ向けた2つの取り組み、(3)学習指導要領との関係について、(4)タグラグビーの魅力についての講義が行われました。受講者は真剣・熱心な表情で受講していました。
次に実技指導に移り、「小学校におけるタグラグビーの指導方法」とのタイトルで、(1)準備運動がわりの遊び(低学年で扱う運動遊びを含む)として金魚のフン、円陣パス、一対一のタグ取り、ロブ・ザ・ネスト、(2)やさしいルールのゲームとその指導法、(3)発展したルールのゲームとその指導法、(4)攻め方・守り方について、実際に身体を動かして研修を行いました。試合は、易しいルールからスタートし、後半は発展的なルールを取り入れて行い、開始当初は、戸惑いと遠慮により恐る恐るタグを取りに行っていた受講者も、終盤には夢中になって相手のタグを取りに行くようになり、また、自軍の攻撃時にはパスを貰おうと大きな声で指示を出す等、すっかりタグラグビーのゲームに慣れ、吹き出す汗も気にせず活き活きとした動きを見せておりました。
その後研修室に戻り、「タグラグビーを指導する際のポイント」について講義が行われました。体育授業における「言語指導」について講義が行われた後、質疑応答では、セルフジャッジや体育の授業における評価・評定に関する質問等が出されました。活発なやり取りの結果、終了時間を多少超過し、研修会が無時終了しました。

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本研修会の開催に当たり、文教大学から積極的かつ多大なご支援をいただきました。近隣の越谷市・草加市・三郷市内全ての小学校長宛に文教大学・事務局長・鈴木祐司氏(日体大ラグビー部OB会長・文教大ラグビー部監督)より研修会開催の案内を出していただくと共に、文教大学広報マーケティング室では開催情報のプレスリリースやホームページへの掲載をしていただきました。加えて、母校に近い都内のラグビー部OBの小学校教員に対しても開催案内を行ってくださいました。最後にこの場を借りて、本研修会の開催に当たり全面的にご支援いただいた文教大学並びに鈴木事務局長に対して深く感謝し、報告と致します。

報告:佐々木文昭(日本協会事務局)

タグ・ティーチャー研修会の開催にあたって

文教大学 越谷校舎 事務局長
鈴木祐司(ラグビー部監督)

事務局長・鈴木祐司2011年3月にリニューアルオープンした「文教大学」の越谷校舎第3運動場の人工芝グラウンドを地域の皆さんの活動場所として提供したいと考えていた折、日本ラグビー協会事務局・佐々木氏とのつながりで今回の講習を企画・開催した。

近隣の小学校約100校の校長先生宛てに開催趣旨・要項を送付して募集を行い、25名の現役教員が参加したが、期待したほどの人数ではなく、まだまだタグラグビーそのものが小学校の教育現場で認知されていないことが判った。
本学学生への広報については、大学ホームページのニュースに掲載、学内掲示版、ラグビー部員によるビラ配りなどの広報活動を行ったが、生憎、当日は午前中授業、午後は体育会役員の行事等も有り多数の参加者が見込めないことが判明した。しかしながら体育専修の学生を中心に未来の小学校教員が参加してくれたことで、当初の目的は達成された。

文教大学ラグビー部所属の卒業生が全国各地で小学校の教員として活躍し、卒業時にお願いしたラグビーの普及に貢献することを実践して、タグラグビーもその一環として既に中心的になって活動している県も見受けられる。このことから、さらに小学校学習指導要領解説に例示されたタグラグビーの指導者養成は急務であると感じていたことも、本企画の開催を引き受けた一つの理由である。

今回のアンケート調査結果から、これまでタグラグビーの経験の無い受講者が58%受講し、その感想として非常に良いが81%、今後の授業に取り入れたいが61%と、実際に経験しないとタグラグビーの良さが判らないことが感じられた。また、自由記入欄のコメントでも講師の鈴木先生の指導方法が大変良かったことで、既に小学校の教育現場に導入している参加者からも勉強になった、面白い、楽しいとの言葉をいただいている。
参加した学生からも来年4月から小学校の教員として勤務するが、是非取り入れて行きたいとのコメントもあり、当初考えた目的が少しは果たせたかと思う。特にこの講習に参加した文教大学の現役学生が、将来小学校教員として学校の教育現場でタグラグビーを体育の授業に取り入れ、児童の体力・運動能力の低下を防ぐ一助となることを期待している。

最後に、今回本講習会の開催に当たり、期末のお忙しい中受講いただいた先生方、学生、ラグビー部OB(小学校教員)の皆さん、そして講師を務めて頂いた鈴木先生をはじめ協会の方々に深く感謝申しあげます。

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