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教えよう[中学校編] - 指導案(3) - 保健体育科学習指導案

教えよう[中学校編]

指導案(3) - 保健体育科学習指導案

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【期 日】平成30年6月21日(木)5校時
【場 所】О市立U中学校 グラウンド
【対 象】第3学年1・2組(男子42名)
【授業者】(教 諭)●●●●

1.単元名

「タグラグビー」(ゴール型:球技)

2.単元について

  1. 単元観
     タグラグビーは、学習指導要領においては、その他のスポーツとして学校や地域の実態に応じて取り扱うことのできるスポーツという位置付けとなっている。特性としては『相対する2チームが楕円のボールを持って走り、パスをつないで攻めたり、相手に突破されないように守ったりしながら得点を競い合うのが楽しい運動』である。サッカーやバスケットボールなどのボールゲームよりも難しいスキルを要しないチームスポーツなので、運動が苦手な生徒でも活躍できるチャンスがある。また、チームで練習方法を工夫したり、作戦を立てたりしながらゲームを組み立てていく中で学び合いを深めることができる運動である。
  2. 生徒観(1組21名、2組21名、 計42名)
     保健体育の授業に意欲的に参加することが出来る活発なクラスである。リーダーとして諸活動を引っぱっていくことができる生徒も多く、協力や責任といった資質を備えている生徒が多い印象である。

    ●事前授業アンケートより(調査人数38名)
    体育が「好き」の
    回答率(%)
    球技が「好き」の
    回答率(%)
    タグラグビーを
    「知っている」の
    回答率(%)
    ラグビーの試合を
    「見たことがある」の
    回答率(%)
    74% 68% 61% 83%
    仲間と協力して教えあったり練習したりすること
    「好き」の回答率(%)
    グループで意見を交わしたり、自分の意見を
    発表したりすること「できる」の回答率(%)
    82% 68%
  3. 指導観
     タグラグビーにおける運動の特性(楽しさ)を味わわせるために、問題解決活動やゲームの中でサインプレーを考えたり選んだりする場面を設定するなど、「学びあい・教えあい」の工夫をしたい。技能習得のための時間を十分に確保し、作戦ボードや基礎的な動きを紹介するシートを活用するなどの教材を工夫するなどが必要だと考える。
     ランとパスという比較的簡単な技能で得点をすることができるタグラグビーの良さをいかして、すべての生徒が得点する楽しさを味わうことができる活動を工夫していきたい。ルールやコートの広さを工夫することで、スペースを見つけて走りやすいようにしたり、得点をしやすくしたりし、生徒たちの成功体験を増やしていくようにしたい。そのことによって全ての生徒が意欲的に参加し、思い切り体を動かすことができると考える。
     また、走力や技能の高い生徒が個人プレーにはしることがないよう、全ての生徒がタグラグビーに積極的に参加し、仲間との学びあい・教えあいの中で、みんなが学習を展開していきたい。そのために課題解決活動では、グループ内の共通のめあてを明確に持たせることを心がけたいめあてを明確にすることは技能の習得に効果的であるとともに、仲間との協力やチームの団結力を高めることにつながると考える。共通のめあてを設定することで互いに声をかけ合いながら学習に取り組んだり、めあてを達成したときの楽しさや喜びを共有したりすることができる。また、ゲームにおけるチームの作戦を立てる活動や課題解決活動を通して、互いを認め合ったり協力し合ったりして、仲間意識を高めさせたい。

3.単元目標

  • 勝敗を競い合う楽しさや喜びを味わい、作戦に応じた技能で空間に仲間と連携して走り込み、ディフェンスをかわしてゴール前での攻防を展開できるようにする。
  • 学習に積極的に取り組み、フェアにプレーすること、分担した役割を果たすことや、話し合いに参加することに意欲を持ち、健康・安全に気を配ることができるようにする。
  • ラグビーの特性、技術の名称や行い方、関連して高まる体力などを理解し、課題に応じた運動の取り組み方を工夫できるようにする。

4.単元の評価規準

関心・意欲・態度
  1. 球技の学習に積極的に取り組もうとしている
  2. 作戦などについての話合いに貢献しようとしている
  3. フェアなプレーを守ろうとしている
思考・判断
  1. ボール操作やボールを持たないときの動きなどの技術を身に付けるための運動の行い方のポイントを見つけている
  2. 自己やチームの課題を見つけている
  3. 提供された練習方法から、自己やチームの課題に応じた練習方法を選んでいる
技能
  1. ゴール前での攻防を展開するためのボール操作と空間を作りだす動きができる
知識・理解
  1. タグラグビーの特性や成り立ちについて、言ったり書きだしたりしている
  2. 技術の名称や行い方について、言ったり、書き出したりしている

5.指導と評価の計画(全8時間)

項 目 関心
意欲
態度
思考
判断
技能 知識
理解
1
  • オリエンテーション
    学習の進め方や、タグラグビーの成り立ちや特性を理解する
  • スキルアップタイム(タグとり)
(1) (1)
2
  • タスクゲーム
    ランニング技能のポイントを理解する
(1)
3
  • タスクゲーム
    基本的なパスの技能を習得する
(2)
4
  • 試しのゲーム
    自己やチームの課題を見つける
(2)
5
  • 試しのゲーム
    課題に応じた練習方法を選択し、助言し合いながら練習する
(3)
6
  • ゲーム
    ボールを持たないときの動きを身につける
(1)
7
  • ゲーム
    チームの話し合いに積極的に参加する
(2)
8
  • まとめのゲーム
  • 振り返り、まとめ
(3)

6.本時案(7/8時間)

  1. ねらい ミーティングによって、チームや個人に合った作戦を立てることができるようにする
  2. 展開
  学習活動・学習内容 指導上の留意点 時間 備考および評価
導入 1.学習の準備
  • 挨拶、出欠確認、健康観察、準備運動
  • 本時のめあて確認
    「チームのみんなが活躍できる作戦をつくろう」
  • 本時の課題提示
  • 健康状態を確認し、安全指導を心がける
  • 学習課題を確認することで、目標や見通しを持って活動できるようにする
(本時の課題)
どうしたらフリーなスペースや人ができ、トライにつながるか
4 タグ
マーカー
ボード(大)
展開 2.スキルアップタイム・4列パス
  • ランニングスキルやパススキルを活用しながら、練習するようにする
5 ボール
3.チームミーティングⅠ
(作戦を考えたり修正したりする)
  • 仲間の良さを生かした作戦となるよう声をかける
  • ボールも待たないときの動きにも注目できるようにする
  • 作戦ボードを活用しながら意見を出し合うようにする
3 作戦ボード(小)
4.チーム練習
  • チームの攻撃パターンや自分の役割を確認しながら練習を行いゲームの中で作戦を実行できるようにする
【評価】
「作戦などについての話し合いに貢献しようとしている」
B基準:チームの話し合いに積極的に参加しようとしている
A基準:Bに加え、「自ら進んで意見を発言し…」
7 作戦ボード(小)
5.ゲーム(5対5)
〈コート〉
40m×20m(2面)
〈進め方〉
5分×4試合(1チーム2試合)
※試合間はチームトークを行う
  • セットプレーでは、チームで練習したプレー(ボールを待たないときの動き)を発揮できるようにする
  • 互いに声を掛け合いながら、チーム全体で作戦を生かしたプレーができるようにする
  • チームトークではセットプレーの確認や改善を図ることができるようにする
23  
6.チームミーティングⅡ
  • ゲームの振り返りを行い、互いの良さやチームの課題などを確認する
3 作戦ボード(小)
まとめ 7.本時のまとめ
  • 学習の成果と課題を確認し、発表する
  • 次時の確認をする
  • 本時の学習で意識した点や良かった点、課題などを発表する
  • 次時の活動の確認を行う
5  
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