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2012/8/23

広島県タグラグビーティーチャー研修会

事業名 広島県タグラグビーティーチャー研修会
主 催 広島市立大学 学生文化・スポーツ振興会
日 時 平成24年8月12日
会 場 広島市立大学 国際学部311教室、同大体育館
受講者 23名
講 師 永川 信平(関西ラグビーフットボール協会)

 広島市立大学で「学生文化・スポーツ振興会」の顧問を務められておられる、同大国際学部教授・曾根幹子様から広島県のラグビー協会を通じてお話がありました(曾根教授は、1976年モントリオールオリンピックの女子走り高跳びの日本代表選手であり、現在も講義の傍ら同大の陸上部で後進の指導にも当たられておられます)。
 昨年度、「学生文化・スポーツ振興会」が「住友生命健康財団コミュニティスポーツ推進助成」を受けられ、学生による新しい地域貢献活動事業の一つとして、小学校を対象にした「タグラグビーの出前教室」(同大ラグビー部主催)を計画しておられました。本研修会を開催するきっかけは、曾根教授が知人の北海道総合型地域スポーツクラブ育成アドバイザーの久保田智氏(北海道ラグビーフットボール協会育成副委員長)から、「タグラグビーティーチャー研修会」のことを聞かれ、「地域で子どもたちに教えるためには、資格取得が必要」との認識から、広島県ラグビー協会と連携した本研修会が実現しました。
 研修者は曾根教授、同大ラグビー部、現役/元小学校教員、地域のスポーツ団体等、年齢が20歳代~60歳代までの23名。全国でも類を見ない現役大学生を巻き込んだタグの研修会がスタートしました。

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 午前中は、同大国際学部の教室で、視て聴いての講義。初めにDVDを視てタグラグビーを目から理解してもらった。次に、小学校体育学習におけるタグラグビーの可能性、優位性、魅力を、パワーポイントを使って説明。小生のつたない説明・表現でしたが、頭で理解してもらいました。ここで、9:45~2.0h余の午前の部が終了。

 昼食後の午後12:30からは、会場を同大の体育館に移し実技研修。指導する立場の人を育成するという観点、特に、子どもたちが対象の場合の留意点を、経験を交えながら説明し研修をしていきました。準備体操の後、(1)「うしうま」、(2)「トライアングルのシャドウラン」、(3)「ボール送り」で、さらに身体をほぐしました。次に、(4)「タグ取り鬼ごっこ」、(5)「パス練習(円陣パス、ランパス)」(6)「ロブザネスト」、(7)「トライに挑戦」の定番の基本スキルを体験してもらいました。各スキルでは、同大ラグビー部員にデモをして貰い、やり方を理解してもらいました。研修者の中には、初めて楕円のボールを触る方もおられ、最初、パス等ぎこちないものでしたが、回を重ねる毎にうまくできるようになってきました。また、初心者の方は『結構ハードである』と運動量の多さに驚いていました。

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 後半は、いよいよ試合です。学生を中心とした若年層と初心者を中心にした方々に分け、最初、若年層同士の試合を正式のルールを適用して実施しました。ラグビー経験者が多いこともあり、スムーズに試合が展開されました。次は、初心者同士の試合。慣れていないこともあり、ボールを持ったら止まって味方にパスする場面が多くみられました。タグラグビーに関するファールがあった場合、試合を止めてなぜファールなのか、正しいルールはどうなのか説明をし、理解してもらうようにしました。また、質問も出て習得するという意欲が伺えました。試合を指導する場合は、学年、スキルに応じて、正式ルールからブレークダウンしたルールにして楽しめるようにしてくださいということを付け加えました。

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 折から、猛暑の中、陽の射さない体育館とはいえ、少し動いただけで汗が吹き出してしまう環境でしたが、頻繁な休憩と水分補給の時間を取り15:30前に無事、研修会を終えることが出来ました。終了後のアンケートで、『運動量の多さを体験できた』『細かいルールがわかった』と理解できた意見がありました。一方、『基本スキルと試合との繋がり(場面)を説明してほしい』『特別支援学級での対応を教えてほしい』との意見もあり、今後の研修の材料にすべく取り組んでいきたいと思います。

 最後に、曾根教授とラグビー部にこの様な研修会を企画してもらい、指導する場を与えていただき感謝するとともに、曾根教授の計らいで、中國、讀賣、毎日の各新聞社が取材に来られ、各紙の朝刊に研修の記事が掲載されました。これを機に広島県でのタグラグビーの輪が拡がることを期待しつつ報告を終わります。

報告:永川 信平(関西ラグビーフットボール協会 普及育成委員会)

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